Xiaomi Mi9画面修理方法

スマートフォンの上位機はLCDから有機ELへと転化しています。明るさにはっきりしたコントラストで視覚認識しやすく、常時バックライトが点灯しない有機ELは電力消費量も少なく、スマホが進化するにつれメーカー採用率が多くなったのは正常進化だと思います。

最近では中級機もベゼルレス大画面有機ELの採用率も高くなっています。中級機で採用される有機ELパネルの基材はガラスの物が多く比較的強度が低くいため、落下原因で全く表示されない事があります。

今回の修理は、Xiaomi Mi9の全く表示がされない修理のご依頼です。メーカー修理では時間がかかり、ファクトリーリセットでデータが消されてしまうとの事でご来店いただきました。先ずはデータの有無のチェックを行い、データを取り戻し日常に復旧させたいと思います。

データの保全最優先なので、画面はつかなくても以下のチェックを行うことでデータが残っているか調べてみます。

• 電話をかけて、設定した着信音やバイブが動くか
• タイマーが鳴ったか
• メールやSNSの通知音がするか
• LEDの通知などで色が変わるか
• 充電した時のリアクションがあるか

データが残っている場合は、設定も残っているので上記の何れかのリアクションがあると思います。このチェックで着信がデフォルトの音だったやマナーモードになっているので一切の通知は来ないようになっている場合は、仮組でデータ有無を調べる様になります。先ずは出来るチェックから行ってみます。

今回は電話が鳴り、タイマーが朝に鳴っていたとの事からデータは残っていると推測のうえ作業を進めていきます。

先ずは背面のバックパネルを取り外して内部を分解していきます。断線に気を付けて遮蔽素材をきれいに剥がしながら取り外します。

更に内部の分解を進めます。バッテリーの下に液晶ケーブルが這わせてあるので、バッテリーも取り外します。写真手前側のケーブルはマザーボードと下部装置の充電口やバイブレーションに指紋認証の光学カメラを繋ぐケーブルです。Mi9は画面での指紋認証は光学式。Galaxyなどのパルス式とは違う構造です。

新しい画面を組付けなおします。

全く表示されなかったディスプレイが息を吹き返します。Pinコードを打ち込みデータの有無の確認が出来たので接着剤で取り付けバッテリーにバックパネルも組戻して最終チェックをします。

• 表示に液晶欠けがないか
• パネル全体のタッチ反応
• 文字入力
• イヤースピーカー
• フロントカメラ
• 近接センサー
• 光環境センサー
• 指紋センサー

 ※損傷が酷い場合指紋センサーが使えない事があります。

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